副鼻腔炎の手術をした

2015/7/17に副鼻腔炎の手術をしたときの話。

手術が決まったのは2015年4月だったのですが、手術という手術も初めてでチキンな私はネットで副鼻腔炎についての手術体験記を色々調べていました。ですが、あまり詳しく書いていた記事はありませんでした。終わってみたら全然たいしたことはなかったのですが、これから手術を受ける人は不安だとおもうので、何か参考になることを祈ってできる限り詳しく書いてみることにしました。

症状と手術までの経緯

もともとアレルギー性鼻炎を幼少の頃から患っていたため、鼻づまりは人生のデフォルト状態でした。鼻呼吸では詰まっていることが多いため基本的には口での呼吸で生活をしていましたし、嗅覚はほぼ0に近い状態で生きていました。しかし、30歳を迎える年となり色々と体のメンテナンスをしてみようと思い耳鼻科にいったところ「鼻茸」という症状であることがわかりました。

「鼻茸」とは単純に鼻の中にポリープができる症状で、アレルギー性鼻炎の人に多いそうです。厳密に言うと私の場合は好酸球性副鼻腔炎という病名らしく、好酸球という値が高いが故にポリープができる病気で、再発の可能性が高いそうです。好酸球の値によってはこれに属さないらしく、再発の可能性は低いそうです。この病気自体は良性のことが多く、鼻づまりや嗅覚異常以外に特に影響はないそうです。そういった背景もあり、即手術ではなくまずは内服薬と点鼻薬の併用で半年ほど様子を見ることになりました。

半年間服薬している間、少しだけ改善した時期もあったのですが劇的な変化は無かったため大学病院を紹介してもらうことになりました。大学病院外来に紹介状を持っていったところ、3分程度の診察で手術したほうがいいね!ということになり手術の日程をその場で決め、手術を受けることが決まりました。

手術までの3ヶ月の間は2回程度通院し、全身麻酔を受けるための麻酔科の診察や各種血液検査などがあった以外は特に通院はありませんでした。そして、いよいよ入院。

入院~手術~術後の処置

入院1日目

朝10時くらいに入院手続きを済ます。午前中に明日の手術へ向けての検査としてCTを取る。この段階で次の日の手術の時間が告げられ、午後2時くらい、3番目の手術であることがわかる。あとはベッドの上でひたすら時間を潰すのだが、全身麻酔を使用するため明日に向けての食事制限がある。午後9時以降は支給された経口補水液のようなもののみ口にしてよく、手術当日の午前6時以降は絶飲絶食となる。こうやって書くと辛そうだが、経口補水液が意外とお腹にたまることと手術の緊張感のせいか、そこまで空腹感や喉の渇きを感じることはなかった。

入院2日目(手術当日)

午後2時くらいからの手術に向けて、ひたすら暇をつぶす。絶飲絶食のため飲まず食わずで。手術予定1時間程度前に術着に着替え、そわそわしながら午後2時を迎えるが一向に手術への迎えがこない。午前の手術が遅れていたようで、最終的に呼ばれたのは4時くらいだった。

手術室へは歩いて向かった。手術室まえの待合室で少し待機し、担当の先生が迎えに来たので手術室へ。手術室の中はドラマで見たことのある機材がたくさん並んでおり、ライトで煌々と照らされとても明るかった。中央にあるベッドに横たわるよう促されると、あとは早業だった。すぐに術着を脱がされ心電図を取り付けられる。左手に点滴の針を刺すタイミングで、「今から全身麻酔の苦しを入れますので、点滴を入れたらすぐに眠くなりますからね〜」と声をかけられ、どんな風に眠りに落ちるのかわくわくして待っていた。ここからは個人差があるのだが、私の場合は針を入れてから1分もしないうちに、視界もなくなり身体も全く動かないが耳だけは聞こえる状態になった。「やばいよ!麻酔聞いてないよ!」と主張しようと思い、声を出そうとしても指を動かそうとしても全く動けない。「これは・・・まずい・・・・」と思ったら、気づいたら手術が終わっていた。

手術室隣の覚醒室で声をかけられ、目が覚めた。目覚めは特に頭痛などもなく、割とすっきりと目覚めることができた。さて、ここで一番気になっていたのは「尿道カテーテルの有無」だ。全身麻酔というと眠りに落ちた後に尿道確保のためにカテーテルをいれられることがあるらしいが、恐る恐るそれを確認すると入っていなかった。全身麻酔はこれだけが本当にいやでいやでしかたなかったうえ、手術時間が長引くと確保する場合もありますという明確な回答しか得られていなかったので本当にホッとした。

手術室から病室に戻り、点滴やら酸素マスクなどをつけられてひたすら安静。当日は痛みはなかったが、傷から出る血が口に回ってきてしまうことが多く、頻繁にティッシュに血を吐き出さなければならなかったのはそれなりに面倒だった。特に眠れないこともなく無事に就寝。

入院3日目(手術後1日目)

酸素マスクなどはすでに外れ、食事もおかゆではあるが食べられるようになる。朝の診察という名目で処置室に呼ばれるのでふらっと言ってみると、鼻の中の術後の掃除をしますといわれる。これが、きつい。手術後は鼻の中にガーゼがこれでもかというくらい詰め込められてるらしいのだが、それを1枚ずつ吸い出してピンセットで取っていく必要がある。手術中は麻酔がかかっているので関係ないのだが、処置は噴射する程度の簡易な麻酔のみなので鼻の中をひたすら金属でかきまわされるのが5分ほど続く。ひたすら心を無にして耐えると、その日の処置は終わった。しかし、次の日に地獄が待ち受けていた。

入院4日目(手術後2日目)

食事はほとんど通常食に戻ったのだが、術後から続いている微熱が38度くらいまで上がってしまった。抗生物質で散らしてはいたのだが、どうやら鼻の中のガーゼで雑菌が繁殖しはじめているらしく、通常よりも早くガーゼを取り出す処置を行うことになった。前日の処置ではある程度取れるものを取る処置で、それでもかなり辛かったのだが、今回は通常よりも早く取り出すということもあり比べようもなく辛かった。正確な時間は測っていないが、ゆうに40分以上は鼻の中を金属でかきまわされることになった。今回の手術の中でマックスでこの処置が辛かったのだが、処置の成果はすぐに出て熱は下がった。お医者さんありがとう。

入院5日目以降

ここから先は特に容体が変わることなく、予定通り入院7日目で退院。

術後の変化

鼻の通りは完全に治った。嗅覚も一気に復活し、シャワーを浴びる際のシャンプーの匂いとかにびっくりするようになる。食事の匂いもかなり回復したので、食事も楽しくなった。

費用と保険

ここまで病院での流れなどを書いてきたが、費用と保険についても参考に記載しようと思う。

手術代、治療費含めて約32万円の請求だった。国民健康保険で月額の支払いは8万円までと決まっているので、約24万円は健康保険でまかなうことができた。健康保険組合によっては8万円よりも低く額が設定されているところもあるので、そこは自分が所属している健康保険組合で調べると良いだろう。さらに、医療保険も今回対象となり支給されることになった。手術代20万円+入院7日分の7万円が支給されたため、27万円が手に入った。国民健康保険の分と考えると自己負担は8万円だったうえに、27万円が支給されたため費用的にはプラスとなった。

退院後

退院後は服薬と鼻の洗浄を半年以上続けることになる。私の場合術後半年で風邪をひいてしまったことと海外出張で鼻の洗浄がおそろかなことが続いたせいか、少し傷の状況が悪くなってしまった。投薬が増えたのだがこのような経過観察はずっと必要になるのかもしれない。

また、鼻洗浄は毎日続けることになるのだが生理食塩水を用意するのが結構大変。薬局で支給されると持ち運ぶのが重いし、自分で作るのも結構おっくう。私はハナクリーンSという洗浄機を病院で進められて購入したのだが、それの専用の洗浄剤サーレSというものがあり、これが非常に便利だった。小分け包装された粉薬のようなものを洗浄機に入れるだけで生理食塩水ができあがる。アマゾンで購入も可能なので調達も容易だったのでオススメする。

総括

結果、手術を受けて良かったと思う。鼻づまりがひどい人は耳鼻科に行って、鼻づまりの原因を診察してもらうことをおすすめする。結果、副鼻腔炎の手術が必要になった場合でも特に恐れることなく治療を行ってもらいたい。このブログに書いた情報が副鼻腔炎患者の参考になれば幸いである。

スポンサーリンク